フランクフルト動物園(読み)フランクフルトどうぶつえん(その他表記)Zoologischer Garten Der Stadt Frankfurt Am Main

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランクフルト動物園」の意味・わかりやすい解説

フランクフルト動物園
フランクフルトどうぶつえん
Zoologischer Garten Der Stadt Frankfurt Am Main

ドイツフランクフルトにある市立動物園。1858年,フランクフルト動物学協会によって設立された。開園当初の敷地は収集動物を増やすのに十分な広さがなかったため,1874年に現在の 14万m2の敷地に移転した。第1次世界大戦中に,フランクフルトが財政支援を引き継いだ。第2次世界大戦中の 1944年には連合軍の爆撃で多くの施設や動物が失われたが,翌 1945年に再開し,1950年代を通じて,著名な動物学者ベルンハルト・グルツィメクの指揮のもとに,再建事業が続けられた。今日では 600種以上,5000点をこえる動物が展示されており,エキソタリウムという展示館には水族館や爬虫類館のほか,昆虫館も入っている。ヨーロッパで最も早くオカピ,クロサイ(→サイ),ボンゴアンテロープ(→アンテロープ)の繁殖に成功した動物園の一つである。またローランドゴリラ双子が生まれた唯一の動物園でもあり,ローランドゴリラの血統登録台帳を保管している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フランクフルト動物園」の意味・わかりやすい解説

フランクフルト動物園
ふらんくふるとどうぶつえん
Zoologischer Garten der Stadt Frankfurt am Main

1858年に開園された動物園で、ドイツではウィルヘルマ動植物園、ベルリン動物園、ケルン動物園などとともに古い歴史を有する。第二次世界大戦では跡かたもないほどの被害を受けたが、その後の努力により現在では同国を代表する動物園に発展。面積20ヘクタール、600種ほどの動物を飼育している。開園100周年を記念して再開された水族館はエキゾタリウムとして一新されたもので、このほかに新しいタイプの小鳥舎などもみられる。

[齋藤 勝]

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