ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブラヒミ」の意味・わかりやすい解説
ブラヒミ
Brahimi, Lakhdar
アルジェリアの外交官。フランスとアルジェリアで教育を受け,1950年代後半から 1960年代前半にかけて,アルジェリア民族解放戦線 FLNの東南アジア代表としてアルジェリア独立闘争に参加した。アルジェリア独立後の 1963年から 1979年にかけて,エジプト,スーダン,イギリス各国駐在大使,アラブ連盟常駐代表を歴任。1982~84年アルジェリア大統領外交顧問,1984~91年アラブ連盟事務局次長,1991~93年アルジェリアの外務大臣。1992年,環境と開発に関する国連会議で特別報告者を務め,以降国連の任務にあたり,1993~94年南アフリカ共和国担当特別代表,1994~96年ハイチ担当特別代表,1997~99年アフガニスタン担当特使,2001~04年アフガニスタン担当特別代表。この間の 2000年,現行の平和維持活動 PKOの再検討を行なう報告書を作成し,高い評価を受けた。2004年1月コフィ・アナン国連事務総長の特別顧問に就任。同 2004年5月イラク入りし,イラク戦争後の暫定政府樹立に向け尽力。2005年末,特別顧問を退任した。2012年8月,シリア内戦の和平交渉を任されていたアナンのあとを継いで国連特使に任命された。2014年に退任。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報