第7代国際連合(国連)事務総長。ガーナ共和国クマシ市に生まれる。同市の科学技術大学、アメリカ・マカレスター大学経済学部を卒業、ジュネーブ国際高等大学大学院(経済学)で学び、1962年国連事務局に入る。1971~1972年マサチューセッツ工科大学(MIT)の特別研究員となり、経営学修士号を取得。国連では、ジュネーブの世界保健機構(WHO)、アジスアベバのアフリカ経済委員会、国連難民高等弁務官事務所などで、管理、予算、財務、人事を担当し、本部事務局では人事部長、予算部長を経て、人事管理官担当事務次長補、計画立案・予算・財政担当事務次長補を務め、1993年国連平和維持活動担当事務次長。この間、1990年湾岸戦争の際、イラクへ派遣され人質解放などの交渉にあたり、旧ユーゴスラビア担当国連特別代表も務めるなど、紛争地域に数多く派遣され解決に努力した。1997年1月1日、初めての事務局出身の事務総長に就任。2001年、国連とともにノーベル平和賞を受賞した。2002年再任。国連の能力の向上、平和維持のための予防外交、官僚主義を排し国連を市民に近づけることなどを強調し、2006年12月までの任期を務めた。
[藤井宏志 2018年8月21日]
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