ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブロス」の意味・わかりやすい解説
ブロス
Brosse, Salomon de
[没]1626.12.9. パリ
フランスの建築家。建築家の家系に生まれ,デュ・セルソーの孫で 17世紀初頭のフランス建築界を代表した。新教徒であったため,ナント勅令後にパリに移り,マリ・ド・メディシスのために 1614年頃からリュクサンブール宮殿建築に着手。 1619年にブレランクールの城館を完成。パリのサン・ジェルベ聖堂正面 (1616~21) ,またシャラントンのプロテスタント聖堂 (1623) やレンヌの裁判所 (1618,死後完成) を設計。フランス古典主義建築の伝統を受け継いだ簡素で気品ある作品を残した。
ブロス
Brosses, Charles de
[没]1777.5.7. パリ
フランスの行政官,学者。ブルゴーニュ議会の議長をしていたためブロス議長と称される。オーストラリアとポリネシアの地理的区分をし,言語の起源,ローマ史の著述や,ローマの歴史家サルスチウスの翻訳家としても知られる。主著『南方地域航海史』 Histoire des navigations aux terres australes (1756) ,『イタリア書簡』 Lettres familières sur l'Italie (1800刊) 。
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