ブロス(その他表記)Salomon de Brosse

デジタル大辞泉 「ブロス」の意味・読み・例文・類語

ブロス(broth)

肉や鳥を蒸し煮にして得た濃厚な出し汁。ソースなどのベースに用いる。
スープ。チキンブロスなど。
スープストック」に同じ。

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改訂新版 世界大百科事典 「ブロス」の意味・わかりやすい解説

ブロス
Salomon de Brosse
生没年:1565か71-1626

フランス・ルネサンス後期の建築家。建築家一族デュ・セルソー家の家系に生まれる。新教徒だったが,ナントの王令以後パリを中心に設計活動が許される。先人たちがイタリアで学んだ古典主義様式をもとに,アンリ2世王妃マリー・ド・メディシスのためのリュクサンブール宮殿(1615着工)やサン・ジェルベ教会正面(1616)などを設計し,きたるべきバロック様式の先駆的役割を果たした。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブロス」の意味・わかりやすい解説

ブロス
Brosse, Salomon de

[生]1571. ベルヌイユ
[没]1626.12.9. パリ
フランスの建築家。建築家の家系に生まれ,デュ・セルソーの孫で 17世紀初頭のフランス建築界を代表した。新教徒であったため,ナント勅令後にパリに移り,マリ・ド・メディシスのために 1614年頃からリュクサンブール宮殿建築に着手。 1619年にブレランクールの城館を完成。パリのサン・ジェルベ聖堂正面 (1616~21) ,またシャラントンのプロテスタント聖堂 (1623) やレンヌの裁判所 (1618,死後完成) を設計。フランス古典主義建築の伝統を受け継いだ簡素で気品ある作品を残した。

ブロス
Brosses, Charles de

[生]1709.2.7. ディジョン
[没]1777.5.7. パリ
フランスの行政官,学者。ブルゴーニュ議会の議長をしていたためブロス議長と称される。オーストラリアとポリネシアの地理的区分をし,言語の起源ローマ史の著述や,ローマの歴史家サルスチウスの翻訳家としても知られる。主著『南方地域航海史』 Histoire des navigations aux terres australes (1756) ,『イタリア書簡』 Lettres familières sur l'Italie (1800刊) 。

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世界大百科事典(旧版)内のブロスの言及

【リュクサンブール宮殿】より

…フィレンツェのメディチ家からアンリ4世に嫁いだマリー・ド・メディシスが,故郷のパラッツォ・ピッティを模して建立したもの。設計はS.deブロスで,彼はフランス・ルネサンスの城館の平面を適用してそこにルスティカ仕上げの3層の宮殿を計画し,1615年に礎石が打たれた。内部の装飾にはルーベンスらが加わっている。…

※「ブロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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