翻訳|plunger
超高圧小流量の往復ポンプなどのシリンダー内に液体を吸い込み,さらに押出作用をさせる部品。水圧機械などで液体を主シリンダー内へ圧入させるのにも用いられる。プランジャーはシリンダー内で往復運動を行い,プランジャーに作用する力と高い液体圧の間でエネルギー授受を行わせるので,その作用はピストンと同様であるが,ピストンに比べて液体圧が高い場合に用いられる。そのため構造も相違し,ピストンは直径が比較的大きく,長さは短くて連接棒に取り付けられているのに対し,プランジャーは強度を増すため細長い棒状であり,直径も比較的小さく,通常連接棒などをつけないで用いる。また,高圧用であるからプランジャーとシリンダー間の隙間は十分狭くして漏れを防ぐ必要があり,表面もよく仕上げられている。プランジャーの材質としては特殊鋼が多く用いられる。プランジャーを用いる油圧用ポンプには,プランジャーが軸方向に往復運動をするアキシャルプランジャーポンプ(アキシャルピストンポンプ)とプランジャーが半径方向に往復運動をするラジアルプランジャーポンプ(ラジアルピストンポンプ)があり,駆動軸が1回転する間にいずれも5本以上のプランジャーが往復運動をし,ポンプ作用をするようになっている。25~60MPaの高圧用もあり,大きい力を必要とする機械の駆動用に,高圧油を得るのに広く用いられている。
執筆者:豊倉 富太郎
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…また空気利用率がよい(より多くの燃料が燃焼できる)ので同一行程容積の無過給の直接噴射機関より高出力が得られる。 燃料噴射ポンプとしてはカムにより駆動されるプランジャーで燃料を圧送するプランジャーポンプが用いられる。大型機関ではシリンダーごとにプランジャー1個の噴射ポンプを用いるが,それ以外では,通常,シリンダーの数だけのプランジャーを一列に配列した列型ポンプが用いられる。…
※「プランジャー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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