プロカルバジン塩酸塩製剤（読み）プロカルバジンエンサンエンセイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版

プロカルバジン塩酸塩製剤

製品名
塩酸プロカルバジン（太陽ファルマ）

　悪性リンパ腫の治療や、悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫における併用療法に用いられます。

①発疹ほっしんなどの過敏症状が現れることがあります。過敏症状が現れたときは服用を止め、すぐ医師に報告してください。

②白血球減少・汎はん血球減少・血小板減少・貧血などの骨髄抑制、間質性肺炎、けいれん発作が現れることがあります。こうした症状が現れたときは、すぐ医師に報告してください。

　また、吐き気・嘔吐おうと、食欲減退、脱毛症、筋肉痛、神経過敏などが現れることがあります。〔「副作用と対策」参照〕。

①カプセル剤です。1日1～2回から開始し、約1週間以内に漸増し、1日3回に分服。併用療法の場合は、体表面積より算出された1日量を14日間服用し、これを6～8週間繰り返します。用量は医師・薬剤師の指示をきちんと守り、自分かってな判断で中止したり、あるいは増量・減量しないでください。白血球数が回復してくると、週に１回または2週に1回に減らしていきます。

②これまでにこの薬で重い過敏症状をおこしたことのある人は、使用できません。

③この薬を使用中にアルコール飲料を飲むと、アルコールに対する耐性を低下させるおそれがあるため、禁酒が必要です。

④妊婦、現在妊娠している可能性のある人、母乳で授乳中の人、骨髄機能抑制、肝・腎障害、感染症や水痘のある人は使用できないことがあります。医師にその旨を報告してください。

⑤副作用の出現を早期に発見するため、血液検査、肝機能検査、腎機能検査などいろいろな検査を頻繁に行う必要があります。医師から指示された検査は、めんどうがらずに必ず受けてください。

⑥バルビツール酸系催眠鎮静剤、フェノチアジン系製剤、三環系抗うつ剤、交感神経興奮剤などと併用すると薬の作用が増強することがあるので、これらの薬を用いているときは、必ず医師に報告してください。

出典　病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版