アメリカの漫画映画のキャラクター。三頭身半の愛らしくて色っぽい女の子。産みの親はフライシャー兄弟Max Fleischer(1883―1972)、Dave Fleischer(1894―1979)で、1931年から39年までに、ベティ・シリーズ89本が製作されたが、ベティおよびその前身のキャラクターが登場するほかのシリーズも含めると100本を超える。ミニスカートの左ももにガーターをちらつかせ、「ブープ・ウップ・ア・ドゥープ」と歌うセクシー・ボイスが、当時人気の歌手ヘレン・ケーンのまねであるとして、訴えられたこともある。1933年に、ヘイズ・オフィス(日本の映倫にあたる機関)から、エロティックすぎると警告を受けてから、しだいに魅力を失った。
[森 卓也]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…次いで世界最初の色彩長編漫画映画《白雪姫》(1937)を発表し,興行的にも大ヒットさせ,〈メリエスからチャップリンを含む映画的魔術の後継者〉とみなされ,〈アメリカ国民の神話と夢の担い手〉といわれるまでになる。ディズニーの開発・完成した音楽,色彩,ギャグ,物語性などにその後のアニメーション作家の大半が追随することになるのだが,ディズニー以前から独自の道を歩いていたフライシャー兄弟のみが,ニューヨークのナイトクラブの人気歌手ヘレン・ケーンをモデルにした《ベティ・ブープ》(1932‐39),E.C.シガーの雑誌連載漫画の主人公である怪力の水夫《ポパイ》(1933‐42)といった強烈なキャラクターの漫画映画シリーズを作り,荒っぽくナンセンスな笑いを提供し続けた。しかし,2本の長編漫画映画《ガリバー旅行記》(1939),《バッタ君町に行く》(1941)および劇画(コミック・ストリップ)の画調を生かした最初のアニメ《スーパーマン》(1941‐42)を最後の輝きとして消えていった。…
…ポパイ,ベティ・ブープなどの人気キャラクターをスクリーンに生かしたアメリカのアニメーション作家兄弟。兄のマックス・フライシャーMax Fleischer(1883‐1972)はオーストリアのウィーン生れ。…
…ポパイ,ベティ・ブープなどの人気キャラクターをスクリーンに生かしたアメリカのアニメーション作家兄弟。兄のマックス・フライシャーMax Fleischer(1883‐1972)はオーストリアのウィーン生れ。…
※「ベティブープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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