ベティブープ(読み)べてぃぶーぷ(その他表記)Betty Boop

デジタル大辞泉 「ベティブープ」の意味・読み・例文・類語

ベティ‐ブープ(Betty Boop)

米国フライシャースタジオ製作の短編漫画映画主人公。愛らしくて色っぽい女性で、1930年代に人気があった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベティブープ」の意味・わかりやすい解説

ベティ・ブープ
べてぃぶーぷ
Betty Boop

アメリカの漫画映画のキャラクター。三頭身半の愛らしくて色っぽい女の子。産みの親はフライシャー兄弟Max Fleischer(1883―1972)、Dave Fleischer(1894―1979)で、1931年から39年までに、ベティ・シリーズ89本が製作されたが、ベティおよびその前身のキャラクターが登場するほかのシリーズも含めると100本を超える。ミニスカートの左ももにガーターをちらつかせ、「ブープ・ウップ・ア・ドゥープ」と歌うセクシー・ボイスが、当時人気の歌手ヘレン・ケーンのまねであるとして、訴えられたこともある。1933年に、ヘイズ・オフィス(日本の映倫にあたる機関)から、エロティックすぎると警告を受けてから、しだいに魅力を失った。

[森 卓也]

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改訂新版 世界大百科事典 「ベティブープ」の意味・わかりやすい解説

ベティ・ブープ
Betty Boop

アメリカの短編漫画映画シリーズ史上,最もセクシーなヒロイン。1915年,M.フライシャー(フライシャー兄弟)が人気歌手ヘレン・ケーンの顔をモデルに生み出した。30年代の漫画映画におけるセックスシンボルとなり,エロティックでときにはややグロテスクな笑いをふりまいた。メイ・クエステルが声を演じ,boop-doop-a-doopという彼女口調が人気を呼んだ。《ベティの白雪姫》《ベティの家出》など短編多数。
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世界大百科事典(旧版)内のベティブープの言及

【アニメーション映画】より

…次いで世界最初の色彩長編漫画映画《白雪姫》(1937)を発表し,興行的にも大ヒットさせ,〈メリエスからチャップリンを含む映画的魔術の後継者〉とみなされ,〈アメリカ国民の神話と夢の担い手〉といわれるまでになる。ディズニーの開発・完成した音楽,色彩,ギャグ,物語性などにその後のアニメーション作家の大半が追随することになるのだが,ディズニー以前から独自の道を歩いていたフライシャー兄弟のみが,ニューヨークのナイトクラブの人気歌手ヘレン・ケーンをモデルにした《ベティ・ブープ》(1932‐39),E.C.シガーの雑誌連載漫画の主人公である怪力の水夫《ポパイ》(1933‐42)といった強烈なキャラクターの漫画映画シリーズを作り,荒っぽくナンセンスな笑いを提供し続けた。しかし,2本の長編漫画映画《ガリバー旅行記》(1939),《バッタ君町に行く》(1941)および劇画(コミック・ストリップ)の画調を生かした最初のアニメ《スーパーマン》(1941‐42)を最後の輝きとして消えていった。…

【フライシャー兄弟】より

ポパイ,ベティ・ブープなどの人気キャラクターをスクリーンに生かしたアメリカのアニメーション作家兄弟。兄のマックス・フライシャーMax Fleischer(1883‐1972)はオーストリアのウィーン生れ。…

【フライシャー兄弟】より

ポパイ,ベティ・ブープなどの人気キャラクターをスクリーンに生かしたアメリカのアニメーション作家兄弟。兄のマックス・フライシャーMax Fleischer(1883‐1972)はオーストリアのウィーン生れ。…

※「ベティブープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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