ベルゼブル(その他表記)Beelzebul

改訂新版 世界大百科事典 「ベルゼブル」の意味・わかりやすい解説

ベルゼブル
Beelzebul

新約聖書が悪魔を指して用いる多様な呼称(サタン,ベリアル,〈年を経た蛇〉など)の一つで,〈悪霊のかしら〉(《マタイによる福音書》12:24)と考えられた。元来はペリシテ人の都市エクロンの神〈バアル・ゼブルBaal-Zebul(崇高なるバアル)〉の名が,ヘブライ語では〈バアル・ゼブブBaal-Zebub(蠅のバアル)〉と蔑称化(《列王紀》下1章を参照)されたもので,新約聖書ではギリシア語形で現れている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルゼブル」の意味・わかりやすい解説

ベルゼブル
Beelzebul

新約聖書の福音書に出てくる悪魔の首領の名称。サタンの別名とされている。ベルゼブブともいわれるが,これは旧約聖書『列王紀下』に1度出てくる「バール・ゼブブ」に影響されたものと考えられる。バール・ゼブブはヤハウェ信仰に反対するペリシテ人の神であった。ベルゼブルとバール・セブブとの関係については種々の説があるが確かではない。いずれにせよ地方的な名称か,特定の時代に限られた名称とされている。

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世界大百科事典(旧版)内のベルゼブルの言及

【ハエ(蠅)】より

…バアル・ゼブブというのは,イスラエル人がシリア・カナン地方の豊穣神バアルを軽蔑して呼んだ名で,バアルは,いけにえにした動物に群がるハエの大群から生じた神であるという。ベエルゼブブないしバアル・ゼブブは,新約聖書ではベルゼブルと記されて悪魔の呼称の一つとなっている。古代エジプトでは,ミツバチは雄牛のしかばねから生まれてくると信じられていた。…

※「ベルゼブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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