ベルリン動物園・水族館(読み)ベルリンどうぶつえん・すいぞくかん(その他表記)Zoologischer Garten Und Aquarium Berlin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルリン動物園・水族館」の意味・わかりやすい解説

ベルリン動物園・水族館
ベルリンどうぶつえん・すいぞくかん
Zoologischer Garten Und Aquarium Berlin

ドイツベルリンにある動物園水族館。世界最大級かつ多様な動物を保有する動物園の一つ。1841年にプロシアフリードリヒ・ウィルヘルム4世が,個人所有していたキジ舎や動物小屋を市に寄贈したことによって創設され,ドイツで最も古い動物園と考えられている。1844年に市の支援を得て正式に開園した。コビトカバインドゾウ(→アジアゾウ),オランウータンなど多くの希少動物の繁殖を行なってきた。第2次世界大戦が勃発した 1939年頃には 4000点の鳥類哺乳類,8300点の水生動物を保有していたが,戦争により動物園の敷地は全面的に破壊され,生き残った動物はわずか 91点だった。1952年,動物園の再建が始まり,20世紀末には約 1350種 5000点以上の陸上脊椎動物に加えて,淡水魚,海水魚,無脊椎動物など約 7000点の水生動物を保有するにいたった。敷地面積は約 40万m2で,水族館は 4階建ての建物に入っている。野生ウシの収集が世界で最も充実しており,ヤマスイギュウ(→スイギュウ)の繁殖に成功した初めての動物園として知られている。また,猛禽類ツルアンテロープの収集にも優れている。ガウルシロサイクロサイの国際血統登録台帳を保管している。

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