河川、湖沼、地下水、海洋などの水域に生息する動物の総称。水生動物を生活型によって区分すると次の5群となる。アメンボやミズスマシなどのように水面付近にだけ生活するもの(表水動物)、動物プランクトンとよばれ遊泳力のあまりないワムシ、ケンミジンコ、クラゲなど(浮遊動物)、遊泳力に優れた魚類、クジラ類、甲殻類のワタリガニ(遊泳動物)、貝類、環形動物のゴカイやイトミミズ、棘皮(きょくひ)動物のウニ、ヒトデ、ナマコなど水底に生活する(底生動物)、また水面下の岩石や海藻などに付着するカイメン、フジツボなど(付着動物)である。多くの水生動物は水中の酸素をえらや体表から取り入れるが、ウミガメやクジラのように空気呼吸をするものもある。また、カエルのように幼生と成体とで呼吸様式の異なる例は、トンボ、ホタルなどにみられ、幼虫はえらにより、成虫は気管によって呼吸する。地下水中の水生動物にはムカシエビやイドミミズハゼなどがある。
[須永哲雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...
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