ベーラ3世(読み)ベーラさんせい(その他表記)Béla III

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベーラ3世」の意味・わかりやすい解説

ベーラ3世
ベーラさんせい
Béla III

[生]1150
[没]1196
アールパード朝ハンガリー王国の王 (在位 1173~96) 。ゲーザ2世次男ビザンチン帝国の首都コンスタンチノープルの宮廷で教育を受けたが,帰国後王位につくと,ローマ教皇援助を請いカトリックを重んじた。フランスをはじめ西ヨーロッパ諸国と交流し,貴族子弟をパリに留学させた。フランス王フィリップ2世の妹マルグリットと結婚。ダルマチア奪回をはかって,1181~88,90~91年の2回にわたりベネチアと戦ったが,成功しなかった。しかし宮廷に多くの知識人を集め,修道士を招いて,農業技術を開発し,内政的には多くの業績を残した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android