ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベーラ3世」の意味・わかりやすい解説
ベーラ3世
ベーラさんせい
Béla III
[没]1196
アールパード朝ハンガリー王国の王 (在位 1173~96) 。ゲーザ2世の次男。ビザンチン帝国の首都コンスタンチノープルの宮廷で教育を受けたが,帰国後王位につくと,ローマ教皇の援助を請いカトリックを重んじた。フランスをはじめ西ヨーロッパ諸国と交流し,貴族の子弟をパリに留学させた。フランス王フィリップ2世の妹マルグリットと結婚。ダルマチアの奪回をはかって,1181~88,90~91年の2回にわたりベネチアと戦ったが,成功しなかった。しかし宮廷に多くの知識人を集め,修道士を招いて,農業技術を開発し,内政的には多くの業績を残した。
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