ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペーナ」の意味・わかりやすい解説
ペーナ
Pena, Luís Carlos Martins
[没]1848.12.7. リスボン
ブラジルの劇作家。ブラジルにおける喜劇の創始者。青年時代はロマン主義に傾倒したが,作品には悪者小説的リアリズムがみられる。題材を田舎や都会の生活,習慣,特にリオデジャネイロの生活に求め,社会風刺的戯曲を書いた。代表作『田舎の治安判事』O Juiz de Paz na Roça (1838) ,『復活祭前日のユダ』O Judas em Sábado de Aleluia (44) ,『見習い修道士』O Noviço (45) 。
ペーナ
Pena, Cornélio de Oliveira
[没]1958.2.12. リオデジャネイロ
ブラジルの小説家。 1919年サンパウロ大学法学部を卒業。新聞記者生活に入り,新聞のために挿絵をかく。また法務省の役人,芸術研究所所長をつとめた。『国境』 Fronteira (1936) でデビュー。代表作は『死せる少女』A Menina Morta (54) 。ブラジル近代主義の精神主義グループの一人で,内省的小説で有名。ほかに『ニコ・オルタの2つの小説』 Dois Romances de Nico Horta (39) ,『休息』 Repouso (48) 。
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