普及版 字通 「ホウ・あう・めぐりあう」の読み・字形・画数・意味
人名用漢字 11画
[字訓] あう・めぐりあう
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[その他]
[字形] 形声
声符は(ほう)。は神の鉾杉のような木の秀(ほ)つ枝に、神の降る意。〔説文〕二下に「ふなり」と遭遇の意とする。〔左伝、宣三年〕「民をして姦を知らしむ。故に民、川澤山林に入るも不(邪神)にはず。魅(ちみ)罔兩(まうりやう)も能く之れにふ(な)し」とあり、神異のものに遭遇することをという。・は、そのような神気を形容するのに用いる。わが国の「王時(わうまうどき)」は、「魔時(あふまどき)」の意で、夕闇には魔物が跳梁すると考えられていた。
[訓義]
1. あう、であう、めぐりあう。
2. むかえる、まみえる。
3. めぐりあわせ、まわりあわせ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 アフ 〔字鏡集〕 アフ・ムカフ
[声系]
〔説文〕に声として・(縫)・・・の五字を収める。・はまた烽・鋒に作る。は。は神気の形容に用いる。
[語系]
biongはphiongの声をとる。は「(むか)う」と訓し、(御)・(逆)と同義。は〔爾雅、釈詁〕に「(むか)ふ」、〔方言、一〕に「ふ」とあり、もと神を迎える意。〔国語、周語上〕「ありてを得る、是れをにふと謂ふ」とあり、また逆に不幸のときには「災にう」「凶にう」という。・は髣髴phiang-phiuatと同系の語で、髣髴とは故人の姿のあらわれることをいう。
[熟語]
衣▶・掖▶・殃▶・花▶・会▶・気▶・吉▶・遇▶・迎▶・見▶・原▶・▶・▶・晤▶・処▶・辰▶・世▶・占▶・遭▶・値▶・着▶・著▶・福▶・▶
[下接語]
往・迎・相・遭・途・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報