ボカ(読み)ぼか(英語表記)Boca

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボカ」の意味・わかりやすい解説

ボカ
ぼか
Boca

アルゼンチンの首都ブエノス・アイレスの南東部、港の一角にある地区。ラ・プラタ川河口左岸に位置し、19世紀後半以降移民の入国貿易でにぎわった。現在も、屋根の低い、はでな色のペンキで塗られた独特の家並みが残っている。アルゼンチン・タンゴ発祥地であり、ボカを素材として社会派の佳品を多数描いたキンケラ・マルティンの小美術館がある。

[今井圭子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボカ」の意味・わかりやすい解説

ボカ
Boca

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの東部の地区。ラプラタ川にのぞむ港湾地区で,イタリア系住民が多い。同市で最も古い地区で,現在も古い港町,漁村としての面影をとどめている。タンゴ発祥の地としても知られ,赤,朱,青などの原色で彩られた家が並ぶ中心部の通りは,有名なタンゴの曲名にちなんでカミニート (スペイン語で「小道」の意) 通りと呼ばれ,観光客を集めている。

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