ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボニファチウス5世」の意味・わかりやすい解説
ボニファチウス5世
ボニファチウスごせい
Bonifatius V
[没]625.10.25. ローマ
ナポリ出身の第69代教皇(在位 619~625)。教皇デウスデディツス(在位 615~618)の死後 1年以上空位だった教皇座を 619年に継承し,ラベンナの総督エレウテリウスが戦争で引き裂いたイタリアをまとめるという任務にあたった。教会法をローマ法に適合させようと努めるなかで,聖域権(→アジール)を制定した。またブリトン人に伝道を行なう宣教師を書簡で激励し,イギリス,特にノーサンブリア王国でのキリスト教布教に大いに助力した。
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