百科事典マイペディア 「ボラール」の意味・わかりやすい解説
ボラール
→関連項目ラプラード
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…とりわけ,バルビゾン派や印象派に無名時代から注目して顧客を説得したデュラン=リュエル商会,後期印象派の画家たちに親しまれた小画商〈タンギー親爺Le Père Tanguy〉(1825‐94),保守的ながら兄の友人たちをとりあげたテオ・ファン・ゴッホThéo van Gogh(1854‐91)らが,近代画商としてあげられる。 19世紀末以降,ボラールはセザンヌ,ゴッホ,マティス,マイヨールらの個展を続々と開き,豪華本の石版画集を刊行し,忘れられた過去の画家たちを発掘して,20世紀画商の典型となった。その後もピカソとキュビスムの作家を扱ったカーンワイラー,ベルリンに表現主義の拠点としての画廊と出版社〈嵐Sturm〉をつくり同名の雑誌を刊行したワルデンH.Walden,アメリカ現代美術の出発点となった写真家スティーグリッツの〈291〉画廊(ニューヨーク),第2次大戦中ニューヨークに〈今世紀画廊〉を設けて戦後の抽象表現主義を準備したペギー・グッゲンハイムPeggy Guggenheim(1898‐1979),解放前後のパリでボルス,フォートリエ,デュビュッフェの個展を開いたドルーアンRené Drouin(1905‐ )など,20世紀前半の芸術運動に果たした画商の役割は大きい。…
※「ボラール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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