ぼんとく蓼(読み)ボントクタデ

デジタル大辞泉 「ぼんとく蓼」の意味・読み・例文・類語

ぼんとく‐たで【ぼんとく×蓼】

タデ科一年草水辺に生え、高さ約70センチ。茎は紅紫色で節が膨らむ。葉は広披針形黒斑がある。秋、淡紅色小花穂状にまばらにつける。ヤナギタデに似るが、葉に辛味はないので「ぼんとく」(愚か者の意「ぼんつく」の音変化)の名がある。

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精選版 日本国語大辞典 「ぼんとく蓼」の意味・読み・例文・類語

ぼんとく‐たで【ぼんとく蓼】

  1. 〘 名詞 〙 タデ科の一年草。本州、九州、沖縄の湿地に生える。高さ四〇~九〇センチメートル。全体にあらい毛を散生するかまたは無毛。茎は淡赤紫色。葉は短柄をもち披針形または広披針形で長さ五~一〇センチメートル。九~一〇月、梢上の葉腋に淡赤紫色の小さな花を五~一〇センチメートルの穂状花序につける。和名の「ぼんとく」は「ぽんつく」すなわちおろか者のことで、辛味料とされるヤナギタデに似るが辛味がないことによるという。果実はそう果で三稜形。〔日本植物名彙(1884)〕

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