20世紀西洋人名事典 「ボーリスパステルナーク」の解説
ボーリス パステルナーク
Boris Leonidovich Pasternak
1890.1.29.(2.10.説あり) - 1960.5.30
ソ連の詩人,小説家。
モスクワ生まれ。
モスクワ大学に学んで、1912年にドイツのマールブルク大学で新カント学派のコーエンに師事した。’14年には「雪の中の双生児」で詩壇にデビューし、未来派グループ「遠心力」に属した。その後、叙事詩へ作風も移り、「ドクトル・ジバゴ」の原型となった「スペクロルスキー」(’31年)、「物語」(’29年)などを発表した。長編「ドクトル・ジバゴ」(’57年)が出版されて、ノーベル賞が授与されたが、ソ連マスコミの非難に合い、辞退したが作家同盟除名処分になり、失意のうちに死去した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報