日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポイティンガー」の意味・わかりやすい解説
ポイティンガー
ぽいてぃんがー
Konrad Peutinger
(1465―1547)
ドイツの人文主義者。アウクスブルクに生まれる。イタリアのパドバ、ボローニャ、フィレンツェ、ローマで法学を学ぶ。アウクスブルク市庁に勤め、1497~1534年市の書記官として政治、外交に活躍。1530年の国会に南ドイツ大商人のために弁明書を提出した。マクシミリアン1世の勧めで『ラテン銘文集』Inscriptiones Romanae(第一巻1505、第二巻1520)を編集。刊行をゆだねられ死後完成したローマ軍用道路図(12~13世紀の写本)は「ポイティンガーの図」Tabula Peutingerianaとよばれる。
[諸田 實]