ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイエル」の意味・わかりやすい解説
マイエル
Mayer, René
[没]1972.12.13. パリ
フランスの政治家。パリ大学卒業後,1920年参事院事務官,鉄道審議会事務局長,1928年北部鉄道副総裁などを経て,1938年フランス国有鉄道 SNCFの設立に尽力。第2次世界大戦中の 1939年イギリス駐在軍需使節団団長。フランスの降伏後シャルル・ドゴールの自由フランス運動に参加し,1944年臨時政府運輸相。 1947年以降は急進社会党に属し,蔵相,国防相,法相を務め,1953年首相に就任後,ヨーロッパ防衛共同体 EDC法案を議会に提出,拒否され辞任。 1955~57年ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体 ECSC議長。鉄道,交通界の権威で,エールフランスの創設にも貢献した。
マイエル
Mayer, Daniel
[没]1996.12.29. パリ
フランスの政治家。 1933~39年社会党機関紙『ポピュレール』の編集長。第2次世界大戦中はレジスタンス全国評議会 CNR委員として活躍。 43~46年社会党書記長,46~54年同党指導委員。 46年下院議員となり,46~49年保健相,在郷軍人相,労働・社会保障相を歴任,53~57年下院外交委員長となった。 58年 G.モレらの党主流派と対立,離党し,独立社会党結成に参加,60~61年統一社会党全国政治委員。その後著作活動のかたわら人権連盟議長などをつとめた。
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