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急進社会党 キュウシンシャカイトウ

デジタル大辞泉の解説

きゅうしん‐しゃかいとう〔キフシンシヤクワイタウ〕【急進社会党】

1901年、クレマンソーが進歩的共和派を結集して結成したフランス政党中産階級を支持基盤に、第三共和制における指導的政党としてしばしば政権を担当した。第二次大戦後は影響力を失い、フランス民主連合国民運動連合に協力。

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百科事典マイペディアの解説

急進社会党【きゅうしんしゃかいとう】

急進党とも。ドレフュス事件後,共和制支持勢力結集を目ざし,1901年に結成されたフランスの政党。フランス革命の民主主義的伝統を理念として掲げ,特にフランス中・南部の農民層に支持の多い中産階級政党として発足。
→関連項目クレマンソードゥーメルグブルジョア

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうしんしゃかいとう【急進社会党 Parti radical‐socialiste】

フランスの政党。正式には急進共和・急進社会党Parti républicain radical et radical‐socialisteといい,急進党とも略称される。1901年6月23日,共和主義改革大行動委員会が組織した大会で急進主義の諸グループを結集して成立。議員グループという枠をこえて組織されたフランスで最初の国民的政党として,第三共和政期に重要な役割を演じた。地方の小ブルジョアジーを基盤とする急進党は,フランス革命の遺産を継承して共和制の枠内で漸進的進化を行うことをうたい,教育改革と国家の非宗教化に力点を置いたが,私有財産制擁護の立場から,社会主義とりわけ共産主義とは対立し,しばしば右翼・穏和派の政府に参加した。

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大辞林 第三版の解説

きゅうしんしゃかいとう【急進社会党】

1901年に急進的共和派を集めて結成されたフランスの政党。中産階級層を基盤とし、第三共和制における指導的政党としてしばしば政権に参加。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

急進社会党
きゅうしんしゃかいとう
Parti radical-socialisteフランス語

フランスの政党。正式の党名は急進共和・急進社会党Parti rpublicain radical et radical-socialisteで、第二次世界大戦後は急進党と略称される。1901年に結成され、自由民主主義を奉じ、戦間期フランスのもっとも有力で代表的な政党(平均得票率は17.3%、平均議席数は131)。結党前の急進主義者の運動は、七月王政下に始められた。フランス革命のジャコバン派の伝統を継承し、文字どおりの急進派で、二月革命に加わり、第二帝政下に戦い、第三共和政樹立に決定的な役割を果たした。彼らは個人の自由、反教権主義、教育の民主化を掲げて戦ったが、その政治思想(急進主義)の浸透につれて、1870、1880年代に極左翼にあった党は、しだいに右に移り、20世紀に入ると、党名に反して穏健な中央党派に変わる。E・エリオは戦間期と第二次世界大戦後の党を支配した。党は地方の農民や小ブルジョア層を基盤とする名望家政党で、党員、活動家が少なく、組織も規律も緩い。しかし、交渉と妥協に長じた党幹部は、次々と議会連合を組み、多数派に加わった。戦間期に、ついで1947年春以降に、党はほとんどの内閣に参加し、多くの首相、閣僚を出した。しかし、個人の財産や自由企業を擁護する経済・社会政策は党の保守性を強め、昔日の党勢も活力も失われた(1945~68年の平均得票率は8.6%、平均議席数は56)。1955~57年のP・マンデス・フランスの左転換の試みも成功せず、しだいに衰弱する。ただ、1971年に分裂した左派は、左翼急進党を結成し、社会党と結んでいる。[横田地弘]
 急進党は、1978年にジスカール・デスタン大統領によって設立された政党連合組織のフランス民主連合(UDF)に参加し、その構成政党の一つとなった。その後、2002年の大統領選挙で当選したシラクの与党連合である国民運動連合(UMP)が結成されると、急進党はUMPに移った。2007年にはUMP総裁のサルコジが大統領に当選している。[編集部]
『土倉莞爾著『フランス急進社会党研究序説』(1999・関西大学出版部)』

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