マチュ-ピチュの歴史保護区(読み)マチュピチュのれきしほごく

世界遺産詳解 の解説

マチュピチュのれきしほごく【マチュ-ピチュの歴史保護区】

1983年に登録されたペルーの世界遺産(複合遺産)で、クスコ北西、標高2400m、東西を絶壁で隔てられた要害の地に位置する、かつてのインカ帝国の要塞都市。1911年、アメリカの探検家、ハイラム・ビンガムに発見されるまで、深い密林に覆われていた。神殿宮殿、集落遺跡や段々畑などは、空中からしか確認できないため「空中都市」といわれる。都市遺跡の面積5km2の約半分は斜面で、急斜面に位置するマチュ・ピチュ(年老いた峰)の最高所にはインティワタナ(日時計と推測されている)が設置され、太陽を使った暦を作成したと推測される。ほかにマチュ・ピチュの北側にあるワイナ・ピチュには月の神殿がある。またここには、リャマのほか、周辺には珍獣のメガネグマや、絶滅の危機にさらされているアンデスイワドリ、オセロットなどが生息している。このように貴重な自然と重要な時代を例証する遺構が残ることから、複合遺産として世界遺産に登録された。 ◇英名はHistoric Sanctuary of Machu Picchu

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む