日本大百科全書(ニッポニカ) 「メガネグマ」の意味・わかりやすい解説 メガネグマめがねぐま / 眼鏡熊spectacled bear[学] Tremarctos ornatus 哺乳(ほにゅう)綱食肉目クマ科の動物。目の周りの白い斑紋(はんもん)が眼鏡をかけたようにみえるので、この名がある。南アメリカに分布する唯一のクマで、コロンビアからチリ北部までのアンデス山脈の主として太平洋側に生息する。頭胴長1.5メートル、体重140キログラムになる。毛は黒く粗い。主として植物質、とくにヤシ類の若芽を好んで食べ、上手にヤシに登るといわれる。[渡辺弘之][参照項目] | クマ クマのおもな種類と分布域(2)〔標本画… 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メガネグマ」の意味・わかりやすい解説 メガネグマTremarctos ornatus; spectacled bear 食肉目クマ科。体長 1.2~1.8m。全身黒ないし黒褐色で,眼のまわりに白い模様がある。頸の下から胸にかけても白色斑があるが,これが消失しているものもある。雑食性であるが,植物質を好むといわれる。南アメリカにすむ唯一のクマで,ベネズエラ,コロンビア,エクアドル,ペルーなどに分布し,標高 3000mぐらいまでの森林にみられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報