20世紀西洋人名事典 「マックスオフェルス」の解説
マックス オフェルス
Max Ophűls
1902.5.6 - 1957.3.26
フランスの映画監督。
ザールブリュッケン(ドイツ)生まれ。
ウィーンのブルク劇場でA.シュニッツラーの戯曲を演出。1933年フランスへ亡命。以後、イタリア、スイスに渡り、’41年ハリウッドで、「風雲児」(’47年)、「忘れじの面影」(’48年)を撮る。「輪舞」(’50年)、「快楽」(’52年)、「たそがれの女心」(’53年)、「歴史は女で作られる」(’55年)で名声を高める。J.ルノアールに次いで、ヌーベルバーグの作家達に多大な影響を与えたと言われている。スムーズで流れるような移動撮影と、常にヒロインの側に視点を置いた映像から、「女性映画」のドン的存在となっている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報