マニサ(英語表記)Manisa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マニサ」の意味・わかりやすい解説

マニサ
Manisa

古代マグネシアトルコ西端中央部の都市で,同名県の県都イズミル北東 32km,ゲディズ川の河谷に位置する。前6世紀にアケメネス朝ペルシアキュロス2世が占領し,前 190年にはローマ軍セレウコス朝シリアのアンチオコス3世に大勝した古戦場。1世紀にはペルガモンのアッタロス王朝の支配下に入って商業の中心地として栄えた。その後ビザンチンなど支配者を変え,1410年頃オスマン帝国領として確定。 18世紀以降 1822年までは小アジアの豪族カラオスマンオウル家の一族によって支配された。農業と商業の中心地。アフィヨンカラヒサル,イズミルとは鉄道で結ばれている。人口 15万 8928 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マニサ」の意味・わかりやすい解説

マニサ
まにさ
Manisa

トルコの小アジア半島西部にある内陸都市。マニサ県の県都。人口21万4345(2000)。イズミルの北東35キロメートル、ゲディズ川の河谷に位置する。道路鉄道交通要衝で、付近で産する小麦ブドウ、干しぶどう、タバコなどを集散する。古代にマグネシアの名で現れ、セレウコス朝のアンティオコス3世大王)が、紀元前190年ローマに大敗した地として知られる。

[末尾至行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android