マグネシア(読み)まぐねしあ(英語表記)Magnesia

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マグネシア」の意味・わかりやすい解説

マグネシア(ギリシア)
まぐねしあ
Magnesia

ギリシア北部の一地域。古代にはテムプ谷とパガサイ(パガシティコス)湾との間のテッサリア東部をさした。これはほぼ現在のマグネシア県とラリサ県に相当する。マグネシア県は面積2636平方キロメートル、人口21万0400(2003推計)。なおアナトリア小アジア)には同名の古代ギリシア都市が二つ存在する。イオニア海沿岸内陸部、メンデレス川支流に位置するマグネシア・アド・ミーアンドルムMagnesia ad Maeandrumと、古代リディア王国の都市のマグネシア・アド・シピルムMagnesia ad Sipylumで、後者は現在のトルコのマニサ。

[真下とも子]


マグネシア(酸化マグネシウム)
まぐねしあ

酸化マグネシウム

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マグネシア」の意味・わかりやすい解説

マグネシア
Magnēsia

(1) 古代テッサリア東部の地方名。 (2) 小アジアにあった同名の2つの都市。その一つは小アジア西岸マイアンドロス川支流域に位置し,リュディア,のちアケメネス朝ペルシアに属したが,アルタクセルクセス1世はギリシアの将軍テミストクレスにこの町を贈与した。神殿や公共建造物が発掘されている。もう一つはヘルモス川南の肥沃谷間にあったリュディアの都市。前 190年この地でスキピオ・アシアチクス指揮下のローマ軍がセレウコス朝シリアの王アンチオコス3世を破った戦い有名

マグネシア

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