2003年に登録された南アフリカ共和国の世界遺産(文化遺産)で、同国北端の北部州にある都市遺跡。この都市遺跡は、シャシェ川とリンポポ川の合流点に位置し、後に現在のボツワナやジンバブエの一部を含む一帯を支配したショナ王国を築いた人々が、1050年から1270年にかけて築いた町と推定されている。その後、14世紀に衰退し放棄されるまで、マプングブエはこの一帯を支配する王国の中心地として栄えた。この遺跡では1890年に、宮殿や集落の遺跡、2つの古代首都が発見され、1932年に黄金の装飾品なども出土したことで、ここを中心にした強力な勢力と高い文化があったことがわかった。今日においても、同国の貴重な歴史資産として、大切に保護されている。◇英名はMapungubwe Cultural Landscape