マンガン乾電池(読み)マンガンかんでんち(英語表記)manganese dry cell

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンガン乾電池」の意味・わかりやすい解説

マンガン乾電池
マンガンかんでんち
manganese dry cell

懐中電灯ラジオ,その他に広く使われている乾電池。定格電圧は 1.5V。 1866年頃にジョルジュ・ルクランシェが発明したので,ルクランシェ電池とも呼ばれる。炭素棒を陽極とし,これを二酸化マンガンを主とした合剤で包み,陰極として亜鉛缶を用いる。電解質溶液には塩化アンモニウム塩化亜鉛の混合水溶液を用い,紙,綿,デンプンなどで糊状にして液体がこぼれない構造にしている。電解質溶液に水酸化カリウムを用いるアルカリマンガン乾電池へと進化している。 (→電池 )

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