ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルクランシェ」の意味・わかりやすい解説
ルクランシェ
Leclanché, Georges
[没]1882.9.14. パリ
フランスの技術者。 1866年頃,ルクランシェ電池を発明した。これをわずかに改良したものが現在,乾電池として大量生産され,懐中電灯や携帯ラジオなどに広く用いられている (→マンガン乾電池 ) 。ルクランシェは 1860年に技術教育を終え,技術者となった。6年後,陽極に二酸化マンガン,陰極に亜鉛を用い,塩化アンモニウム水溶液を電解液とした電池を発明した。 1867年に仕事を辞めて発明に専念。翌 1868年,ベルギーで電報事業にルクランシェ電池が採用された。その後,ルクランシェは電池やその他電気機器の生産工場を建設,1882年に没したあとは,兄弟のモーリスが事業を引き継いだ。 (→電池 )
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