ミットフォード(読み)Mitford,Algernon Bertram Freeman

朝日日本歴史人物事典 「ミットフォード」の解説

ミットフォード

没年:1916.8.17(1916.8.17)
生年:1837.2.24
幕末明治期に来日したイギリス外交官,著述家。ロンドン生まれ。幼少時をドイツ,フランスで過ごし,イートン校からオクスフォード大学へ進み,1858年卒業後すぐ外務省に入る。1863年在露大使館2等書記官として赴任,1865年志願して在清公使館に配属され,慶応2(1866)年在日公使館へ転出。パークス公使の指揮の下,明治1(1868)年夏までもっぱら大坂にあって維新政権との折衝と情報収集に当たる。エディンバラ公来日時通訳を務め,3年帰国,1873年外務省を辞める。翌年建設相に就任,1886年従兄の遺産などの相続を機に退職。1892年より1895年まで下院議員。1902年リデスデール男爵として貴族に列せられ,日露戦争の翌年明治天皇へガーター勲章奉呈のためエドワード7世の名代コンノート公アーサーの首席随員として,来日した。社交的でかつ多芸多才だったが,難聴となって晩年は著述に専念。<著作>《Tales of Old Japan》《The Garter Mission to Japan》《Memories》

(廣瀬靖子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ミットフォード」の解説

ミットフォード Mitford, Algernon Bertram Freeman M.

1837-1916 イギリスの外交官。
1837年2月24日生まれ。慶応2年(1866)来日し,公使パークスのもとサトー,アストンとともに書記官として勤務。明治3年帰国,のち下院議員。39年イギリス王室使節に随行して再来日した。日本に関する著作がおおく,邦訳に「英国貴族の見た明治日本」など。1916年8月17日死去。79歳。ロンドン出身。オックスフォード大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミットフォード」の意味・わかりやすい解説

ミットフォード
Mitford, Mary Russell

[生]1787
[没]1855
イギリスの女流作家。農村生活を細やかな筆致で描いたエッセーで有名。代表作は『わが村』 Our Village (5巻,1824~32) 。ほか詩集戯曲もある。

ミットフォード

「リーズデール」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android