ミヤマイボタ(読み)みやまいぼた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミヤマイボタ」の意味・わかりやすい解説

ミヤマイボタ
みやまいぼた / 深山伊保多
[学] Ligustrum tschonoskii Decne.

モクセイ科(APG分類:モクセイ科)の落葉低木。名は、近縁イボタノキより深山に生えることにより、別名オクイボタともいう。葉は先がとがり、裏面小枝に細かい毛がある。6~7月、長さ2~7センチメートルの総状の円錐(えんすい)花序をつくり、筒形で花冠の先が4裂した小さな白色花を開く。筒部は裂片の1.5~2倍の長さで、萼(がく)は無毛である。北海道から九州、南千島樺太(からふと)(サハリン)に分布する。

小林義雄 2021年7月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android