ミヤマカラスシジミ（読み）みやまからすしじみ

日本大百科全書(ニッポニカ)

ミヤマカラスシジミ
みやまからすしじみ / 深山烏小灰蝶
[学] Strymonidia mera

昆虫綱鱗翅(りんし)目シジミチョウ科に属するチョウ。日本では北海道（南西部の渡島(おしま)半島のみ）、本州、四国、九州に産するが、近畿地方以西の日本西南部では山地に分布し、しかもその産地は局部的である。国外では朝鮮半島に分布する。はねの開張は30～35ミリメートル程度。はねの表面は黒褐色、カラスシジミに似ているが裏面の斑紋(はんもん)が異なる。年1回の発生で、7、8月に出現する。幼虫の食草はクロウメモドキ科の各種の植物。卵の状態で冬を越し、翌春、食草の芽立ちとともに幼虫は孵化(ふか)する。

［白水　隆］

[参照項目] | シジミチョウ

ミヤマカラスシジミ〔標本写真〕

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫

ミヤマカラスシジミ
学名：Strymonidia mera

種名 / ミヤマカラスシジミ
目名科名 / チョウ目｜シジミチョウ科
解説 / オカトラノオなどの花で、みつを吸います。
体の大きさ / （前ばねの長さ）15～17mm
分布 / 北海道（南部）～九州
成虫出現期 / 5～8月
幼虫の食べ物 / クロウメモドキなど

オス

オス・うら

出典　小学館の図鑑NEO[新版]昆虫

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ミヤマカラスシジミ

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世界大百科事典（旧版）内のミヤマカラスシジミの言及

【カラスシジミ】より

…雌は食樹の枝や幹に産卵し，卵で越冬する。近縁のミヤマカラスシジミS.meraは北海道南西部から九州にかけて，リンゴシジミS.pruniは北海道に，ベニモンカラスシジミS.iyonisは本州中西部と四国に分布している。【高橋 真弓】。…

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出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」