メサラジン製剤(読み)メサラジンセイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「メサラジン製剤」の解説

メサラジン製剤

製品名
アサコール(協和キリン、ゼリア新薬工業
ペンタサ(杏林製薬
メサラジン(あすか製薬、小林化工、沢井製薬、武田テバファーマ、武田薬品工業、東和薬品、日医工、ニプロ日本ケミファ、日本ジェネリック、日本薬品工業、富士製薬工業、富士フイルムファーマ、ファイザー、マイラン製薬、ミヤリサン製剤)
リアルダ(持田製薬

 ペンタサは大腸粘膜の炎症を鎮め、炎症性細胞の活動を抑える作用があり、潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんクローン病の治療に用いられます。


 ペンタサの注腸剤は、潰瘍性大腸炎に用い、プレドニゾロン注腸剤とほぼ同じ効果があります。ステロイド抵抗性・依存性の潰瘍性大腸炎にも有効です。有効成分が大腸で放出されるようになっており、副作用の少ない薬です。アサコールリアルダは、潰瘍性大腸炎(重症を除く)の治療に用います。メサラジンは、潰瘍性大腸炎の各病型で有効性が認められています。


①過敏症状発疹ほっしん、かゆみなどのアレルギー症状)が現れることがあります。過敏症状が現れたときは使用を止め、医師に相談してください。


②間質性肺疾患(間質性肺炎など)、肝炎肝機能障害、間質性腎炎、ネフローゼ症候群急性腎障害黄疸おうだん、心筋炎・心膜炎・胸膜炎、再生不良性貧血、血液障害、膵炎すいえんなどが現れることがあります。そのほかアサコールでは骨髄抑制がおこることがあります。こうした症状が現れたときは使用を止め、ただちに医師に報告してください。


 また、腹痛吐き気嘔吐おうと下痢げり、食欲不振、便秘、下血、血便、全身倦怠感ぜんしんけんたいかん、頭痛、発熱、むくみ、筋肉痛、関節炎、腹部膨満、臨床検査値異常、丘疹、口内炎などが現れることがあります。


顆粒錠剤と注腸剤、坐剤です。リアルダは1日1回、その他の錠剤は1日3回(寛解期では1日1回)、食後服用が原則です。注腸剤は1日1個、直腸内に注入します。ただし1日あるいは1回の服用量・服用時間などについては医師の指示を守ってください。錠剤を服用するときは十分な水(コップ1杯以上の水)で飲んでください。また、薬をんだり砕いたりしないでください。


②過去にこの薬で過敏症状をおこしたことのある人は、医師に報告してください。


③重い肝・腎障害のある人、いままでにサリチル酸エステル、サリチル酸塩類に対して過敏症状をおこしたことのある人などは、この薬を使用できません。


④肝機能・腎機能の低下している人、サラゾスルファピリジンに対して過敏症をおこしたことのある人、妊婦、現在妊娠している可能性のある人、高齢者などは、使用にあたって厳重な注意が必要です。あらかじめその旨を必ず医師に報告してください。


⑤この薬を使用中に、ほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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