ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メルラン・ド・ドゥエ」の意味・わかりやすい解説
メルラン・ド・ドゥエ
Merlin de Douai, Philippe Antoine
[没]1838.12.26. パリ
フランス革命およびナポレオン時代の法律家,政治家。フランドル法院の弁護士出身。 1789年全国三部会にドゥエの第三身分代表として選ばれ,国民議会では封建的諸権利廃棄宣言に重要な役割を演じた。 92年再び国民公会議員に選ばれ平原派に属し,93年9月立法委員会に入り反革命容疑者法を制定した。 M.ロベスピエール失脚後,公安委員会の委員となり,総裁政府のもとでは法相 (1795) ,さらにフリュクティドール 18日 (97.9.4.) のクーデターを起して総裁に就任した。ナポレオン時代には検事総長 (1804) に任命され,帝国伯に列せられた (10) 。王政復古後,オランダに亡命し,七月革命 (30) のときまでブリュッセルに居住した。
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