モスキトス海岸(読み)モスキトスかいがん(英語表記)Costa de Mosquitos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モスキトス海岸」の意味・わかりやすい解説

モスキトス海岸
モスキトスかいがん
Costa de Mosquitos

中央アメリカのカリブ海側,ニカラグアホンジュラスの東岸を占める低地海岸に沿って南のサンフアン川から北のアグアン川付近まで延びる幅約 60kmの細長い地帯で,沿岸には湿地が多く,また潟湖が発達。地名の由来となったインディオのモスキト (ミスキト) 族が古くから住む地域で,1502年コロンブスが訪れたが,17世紀海賊が沿岸の港を根拠として利用するまで,ヨーロッパ人との接触はほとんどなかった。 1655~1850年イギリスの保護領であったが,のち最終的にニカラグア領とホンジュラス領に分割された。現在人口希薄な未開発地域であり,住民はおもにモスキト族を中心としたインディオで,農牧業が主産業。中心都市は南部ブルーフィールズ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「モスキトス海岸」の意味・わかりやすい解説

モスキトス海岸
もすきとすかいがん
Costa de Mosquitos

中央アメリカ、ホンジュラス北東部からニカラグア南東部まで、カリブ海沿岸に約500キロメートルにわたって続く海岸。ニカラグアには約9万の先住民ミスキトが居住する。イギリスの支配下にあった歴史を反映し、現在では黒人比率が高い。バナナなど輸出産品の栽培地域となっている。

[栗原尚子]

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