モスタル旧市街の古橋地区(読み)モスタルきゅうしがいのふるはしちく

世界遺産詳解 の解説

モスタルきゅうしがいのふるはしちく【モスタル旧市街の古橋地区】

2005年に登録されたボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産(文化遺産)で、同国南部、首都サラエボの南西70kmに位置する。15~16世紀にはオスマン帝国国境の町となり栄え、19~20世紀のオーストリア・ハンガリー期にも発展した。モスタルの名の由来である長さ30m、幅8mの古橋、スタリ・モストと古いトルコ風の家屋群で知られる。しかしボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、1993年、クロアチア民兵により古橋は破壊された。アーチ型の古橋は2004年に再建され、ユネスコにより設立された国際委員会の貢献で、旧市街の建物の多くも再建された。人類の歴史上、重要な時代の例証として世界遺産に登録された。◇英名はOld Bridge Area of the Old City of Mostar

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディア の解説

モスタル旧市街の古橋地区【モスタルきゅうしがいのふるはしちく】

ボスニア・ヘルツェゴビナの南部に位置する都市モスタルを流れるネレトバ川にかかる石橋と周辺地区。スタリ・モストと呼ばれる長さ30m,幅8mのアーチ状の石橋は1993年に紛争で破壊されたが,2004年ユネスコの支援などで橋と周辺地区が再建された。スタリ・モストはトルコ語で〈古い橋〉の意。2005年世界文化遺産に登録。

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