モスト(読み)もすと(英語表記)Most

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モスト」の意味・わかりやすい解説

モスト
もすと
Most

チェコボヘミア地方北西部にある鉱工業都市。人口6万8755(2001)。モスト褐炭田の中心地。13世紀の中世都市起源をもち、19世紀後半に石炭採掘が本格化して発展した。第二次世界大戦中にはナチス・ドイツ領として空爆で大きな被害を受けたが、16世紀の後期ゴシック様式の教会が残されている。酸性雨など環境破壊が著しく、大きな問題となっている。

中田瑞穂

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モスト」の意味・わかりやすい解説

モスト
Most

ドイツ語ではブリュクス Brüx。チェコ西部,チェヒ (ボヘミア) 地方北西部の都市。プラハ北西約 80km,ドイツとの国境近く,北チェヒ炭田地帯の中心に位置する。 11世紀以来の町で,ルネサンス期の鐘楼,後期ゴシック様式の聖堂などがある。現在は炭鉱業の中心で,製鉄化学工業窯業なども盛んであるが,そのため大気汚染などの公害深刻化している。人口7万 675 (1991推計) 。

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