もので(読み)モノデ

デジタル大辞泉 「もので」の意味・読み・例文・類語

もので[接助]

[接助]形式名詞「もの」+格助詞「で」から》活用語連体形に付く。原因理由を表す。…ものだから。…ので。「時間がないもので、失礼する」「途中事故があったもので、遅れてしまった」
[補説]「で」は断定助動詞「だ」の連用形とも。くだけた話し言葉の中では「もんで」ともなる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「もので」の意味・読み・例文・類語

もの‐で

  1. 〘 連語 〙 ( 名詞「もの」に断定の助動詞「だ」の連用形の付いたもの。→もんで )
  2. 文末で活用語の連体形を受け、反語を表わす。
    1. [初出の実例]「今の敵がそんな事いふて誰があい手になるもので」(出典:浮世草子・世間化物気質(1770)三)
  3. 文中で活用語の連体形を受け、原因・理由を表わす。
    1. [初出の実例]「既に崩た後は 破た器を合て見る様なもので 役に立ませぬ」(出典:隣語大方(18C後)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android