デジタル大辞泉 「モモス」の意味・読み・例文・類語 モモス(Mōmos) ギリシャ神話で、非難・皮肉・嘲笑を擬人化した神。夜の女神ニュクスの子とされる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「モモス」の意味・読み・例文・類語 モモス ( [ギリシア語] Momos )[ 異表記 ] モーモス ギリシア神話で、嘲弄(ちょうろう)・揶揄(やゆ)・皮肉を擬人化した神。ヘシオドスの「神統記」ではニュクス(夜)の子。神々への皮肉の代弁者とされる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モモス」の意味・わかりやすい解説 モモスMomos ギリシア神話の非難を神格化した神。夜の女神ニュクスの子の一人で,ゼウスのかたわらにあって,最高神の計画に異議を唱えることにより,それをよりよいものにする役を演じる。たとえば,ふえすぎた人間の重荷に耐えかねた大地の訴えを聞いたゼウスが,人類を雷で焼き殺そうか,または洪水を起して溺死させようかと思案していたとき,モモスは,みずから人間界にヘレネを誕生させる一方で,テティスを人間と結婚させてアキレウスを誕生させ,アジアとギリシアの間に戦争を引起せばよいとゼウスに提案し,これによってトロイ戦争が起されることになったといわれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報