デジタル大辞泉
「やろう」の意味・読み・例文・類語
や‐ろう〔‐らう〕
[連語]《「やらん」の音変化》体言、活用語の連体形、一部の副詞・助詞などに付く。
1 推量、または疑問を含んだ推量を表す。…(の)だろう。…(の)だろうか。
「上の林に鳥が棲む―花が散り候」〈閑吟集〉
「わが恋は遂ぎようず―」〈虎明狂・石神〉
2 (副助詞的に用いて)不確かなこと、あるいは、遠まわしにいう意を表す。…とか。
「後小松院―は、力が強うて」〈史記抄・秦始皇本紀〉
3 (「…やろう…やろう」の形で)どちらとも決めがたい二つ以上の事柄を列挙する意を表す。
「多い―、少ない―をば知り候はず」〈平家・五〉
[補説]「やらん」から「やら」に至る過渡的な形。室町時代には、「やら」と並んで盛んに用いられた。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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やろうやらう
- ( 「やらん」の変化したもの ) 体言・活用語の連体形のほか、一部の副詞・助詞などにも付く。
- ① ( 助動詞的に ) 推量の意、疑問の意を表わす。…であろう。…であろうか。
- [初出の実例]「おほいやらうすくないやらうをばしり候はず」(出典:平家物語(13C前)五)
- 「上林に鳥がすむやらう、花がちり候」(出典:歌謡・閑吟集(1518))
- ② ( 副助詞的に用いる ) 不定の意、不確かな意を表わす。…であるとか。…とか。
- [初出の実例]「左伝やらうにあるぞ」(出典:百丈清規抄(1462)二)
やろうの語誌
「にやあらん」を出自とする「やらん」の変化したもの。「やら」に至る過渡的な形であるが、室町時代には、「やら」と並んで盛んに用いられた。→やら
やろ‐・う
- ( 断定の助動詞「じゃ」の変化した「や」の未然形「やろ」に推量の助動詞「う」のついたもの ) …であろう。→助動詞「や」。
- [初出の実例]「それを又づらしてやったら、えらう怒り升やろうナ」(出典:滑稽本・穴さがし心の内そと(1863‐65頃)初)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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