デジタル大辞泉 「やら」の意味・読み・例文・類語
やら[副助・並助・終助]
「二番目の子を、女房どもが何と思ひ入りました―、ぜひにと望みます」〈浮・胸算用・二〉
[並助]名詞、名詞に準じる語、副詞、活用語の連体形、助詞などに付く。
1 どちらとも決定しがたい二つ以上の事柄を並列・列挙する意を表す。「うれしい
「
2 事物を単に並列・列挙する意を表す。「お茶
「出来た
[終助]名詞、名詞に準じる語、活用語の連体形、助詞などに付く。(多く疑問の語と呼応して)想像を働かす意を表す。…だろうか。「いつから始まること
[補説]「にやあらむ」が「にやらむ」「やらむ」「やらう」「やら」と音変化したもので、中世後期以降に用いられた。中世後期には「やらん」「やらう」と混用されていたが、近世になって「やら」に固定した。なお、はの文末用法から転じて成立したもの。