ヨシカルオラ(読み)よしかるおら(英語表記)Йошкар‐Ола/Yoshkar-Ola

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨシカルオラ」の意味・わかりやすい解説

ヨシカルオラ
Ioshkar-Ola

1919年までツァレボコクシャイスク Tsarevokokshaisk,19~27年はクラスノコクシャイスク Krasnokokshaisk。ロシア西部,マリエル共和国首都ニジニーノブゴロド (旧ゴーリキー) の東北東約 250kmにあり,ボルガ川支流マラヤコクシャガ川にのぞむ。 1578年建設され,84年要塞がつくられたが,交通の便の悪い地域にあったため,発展が遅れた。 1936年自治共和国の首都となって以降発展し,現在マリエル共和国の行政,経済,文化の中心地となっている。機械工業 (電機工作機械) が発達しており,木材加工,食品,家具などの工業も立地している。マリ大学 (1972) ,工科大学言語文学・歴史研究所,劇場などの教育・文化施設がある。ハイウェーの分岐点で,ニジニーノブゴロドとカザンを結ぶ幹線鉄道からの支線が延びる。空港もある。現市名はマリ語で「赤い都市」の意。人口 24万8688(2010)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨシカルオラ」の意味・わかりやすい解説

ヨシカル・オラ
よしかるおら
Йошкар‐Ола/Yoshkar-Ola

ロシア連邦西部、マリ・エル共和国の首都。人口24万9800(1999)。町の起源は1578年に始まるが、発展するのは1936年に当時のマリ自治共和国の首都になってからである。現在、機械(電動リフト、工作機械)、製紙、木材加工、食品などの諸工業が発展している。また、共和国の文化中心地として、マリ・エル総合大学、工科大学、言語・文学・歴史研究所、各種劇場がある。

[中村泰三]

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