20世紀西洋人名事典 「ヨゼフスーク」の解説
ヨゼフ スーク
Josef Suk
1874.1.4 - 1935.5.29
チェコスロバキアの作曲家,バイオリン奏者。
元・プラハ音楽院教授。
クルシェチョヴィツェ生まれ。
音楽家一族の一人に生まれ、1885年プラハ音楽院に入学し、ドボルザークに作曲、ウィーハンに室内学を学ぶ。’92年チェコ四重奏団に第2ヴァイオリン奏者として参加、西欧などで名声を得、’98年にはドボルザークの娘オティリエと結婚。1922年からプラハ音楽院教授となり、その間4期院長を務めた。岳父ドボルザークの影響を強く受け、作品には「弦楽セレナード変ホ長調」(1892年)など多数の室内楽がある。なお、同名のバイオリン奏者は彼の孫である。
ヨゼフ スーク
Josef Suk
1929.8.8 -
チェコスロバキアのヴァイオリン奏者。
プラハ生まれ。
大作曲家ドボルザークの曾孫で、同名の祖父も著名なヴァイオリン奏者兼作曲家という音楽的に恵まれた環境の中で育つ。名ヴァイオリン奏者のJ.コチアンに師事し、プラハ弦楽四重奏団、スーク三重奏団で室内楽奏者として名声を得た後、1959年に独奏者として世界一周の楽旅に出、同年5月初来日。’61年にはチェコ・フィルハーモニーの独奏者に任命され、また政府より1710年製のストラディヴァリウスを贈られた。’59年以来再三来日しているが、その演奏は華麗さを追求せず、高雅な気品と包容力を感じさせ、格調が高い。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報