ヨーロッパウナギ(読み)よーろっぱうなぎ(英語表記)European eel

共同通信ニュース用語解説 「ヨーロッパウナギ」の解説

ヨーロッパウナギ

欧州全域と地中海諸国に分布し、ニホンウナギやアメリカウナギに近い。稚魚のシラスウナギなどが1990年代後半から大量に中国経由で日本に輸出され、個体数が急減。自然破壊などの要因も加わり、国際自然保護連合(IUCN)が2008年、絶滅危機ランクが最も高い種に指定した。ワシントン条約の規制対象で、欧州連合(EU)内の流通は認められるが、域外への輸出は原則禁止されている。(共同)

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨーロッパウナギ」の意味・わかりやすい解説

ヨーロッパウナギ
よーろっぱうなぎ
European eel
[学] Anguilla anguilla

硬骨魚綱ウナギ目ウナギ科に属する魚。全長は雌1メートル、雄50センチメートルになる。淡水域で7~19年を過ごし、サルガッソー海で産卵する。孵化(ふか)した仔魚(しぎょ)は2.5年かかって河口にたどり着く。年間漁獲量は約2万トン。ヨーロッパ北アフリカの大西洋域、地中海域に分布する。

[多部田修]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例