潮目(読み)しおめ(英語表記)current rip

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

潮目
しおめ
current rip

水温や塩分濃度などの異なる水塊が接する海洋前線海面に現れる筋状,縞状のもの。潮境ともいう。海流と海流の間の潮境につくられる大規模なものから,河川水と沖合水の間の潮境にできる小規模なものまである。潮目では海水が収束するため,泡や海藻などの浮遊物が集まりやすい。また,栄養分が豊富でプランクトンが大量発生するため好漁場となりやすい。

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デジタル大辞泉の解説

しお‐め〔しほ‐〕【潮目】

速さの違う潮の流れがぶつかり合う場所で、海面上に細長く伸びた筋が見える所。その筋に沿って、藻、木片や泡などが集まり、さざ波がたつことがある。潮境によく見られ、好漁場となることが多い。潮の目。「海釣りは潮目を読め」
流れゆく物事が向かう方向。また、情勢が変化するその境目。「汚職発覚で県政の潮目が大きく変わる」

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百科事典マイペディアの解説

潮目【しおめ】

潮合(ちょうごう)線とも。海面にできる帯状の筋目。多くは性質の異なる水塊の接触面(潮境(しおざかい))が海面に現れたもの。油を流したように静かなもの,泡立つもの,さざ波の立つもの,また白波や三角波がしぶきをあげる大潮目などがある。流線の収束でできるので海藻,泡などの浮遊物が集まる。潮目の線は蛇行(だこう)し,また渦巻(うずまき)を伴う。寒流暖流の,あるいは外洋水と沿岸水の接触するところに発生しやすく,日本では三陸沖に多くできる。礁,岬,島の周辺などで地形的原因でできることも多い。流れに乗って寒暖両系の魚群が密集しやすく,また湧昇(ゆうしょう)流が栄養分を運び上げてプランクトンを繁殖させるため,有利な漁場となることが多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

しおめ【潮目 current rip】

海の表層には流れが部分的に収束して線状をなすことがある。これを潮目という。潮境の海域では潮目が数多く存在する。収束によって海藻や木片などが集積するので肉眼でも判定できることが多い。【宮田 元靖】

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大辞林 第三版の解説

しおめ【潮目】

異なる二つの潮流の接する海面に現れる帯状の筋。寒流と暖流の出合う付近などに見られ、しばしば好漁場となる。しおのめ。
転じて、物事の情勢が大きく変わろうとする時、その変わり目の方向をいう。 「日本経済の-を読む」

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精選版 日本国語大辞典の解説

しお‐め しほ‥【潮目】

〘名〙 海流が局所的に集中し、渦をまいているところ。泡、藻、木片などが集まり海面にさざ波がたつことも多い。潮境によく見られ好漁場。潮の目。
長塚節歌集(1917)〈長塚節〉明治三九年「いさりぶね真帆かけ帰るさし潮の潮目揺る波ゆりのぼる見ゆ」

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世界大百科事典内の潮目の言及

【漁況】より

… 日本における漁況予測は1887年の水産予察調査に始まるとされるが,その後,海洋調査,漁場学的研究,漁況と海況との関係に関する研究が着々と進められ,今日の基礎を築いた。中でも〈魚群は潮目に集まる〉という北原多作の発見は,これを引き継いだ宇田道隆の潮目の研究により,〈海洋前線(潮境)は海洋生物の濃密に集まる水域を示し,そこには好漁場が形成され,通常海面に走る条目を現す潮目(収束線)がその指標となる〉というように拡張され,漁場開発に大きな貢献をした。 漁況予測は将来の漁獲量の予測であり,資源,環境,漁業の3者の予測を総合する必要があるが,漁業については管理可能であるので,ある状態(今年と同じとか)を仮定し,資源と環境という自然条件の予測を行う。…

※「潮目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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