デービス海峡(読み)デービスかいきょう(その他表記)Davis Strait

翻訳|Davis Strait

改訂新版 世界大百科事典 「デービス海峡」の意味・わかりやすい解説

デービス海峡 (デービスかいきょう)
Davis Strait

グリーンランド南西部とバフィン島東部の間の海峡。グリーンランド側には暖流特性を示す西グリーンランド海流が北流しており,夏から秋にかけて航行が可能であるが,バフィン島側には寒流ラブラドル海流が南下し,氷山流氷が多く,危険である。両岸にはフィヨルドが発達している。海峡名は1585-87年にこの海域を探検したイギリス人デービスJohn Davisにちなむ。かつては捕鯨の盛んな海域であった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「デービス海峡」の意味・わかりやすい解説

デービス海峡【デービスかいきょう】

グリーンランドバフィン島の間の海峡。幅300〜600km。ラブラドル海流が流れ,流氷が多い。1587年英国人J.デービスが発見。かつては捕鯨が行われた。
→関連項目デービス

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デービス海峡」の意味・わかりやすい解説

デービス海峡
でーびすかいきょう
Davis Strait

カナダ、バフィン島東端とグリーンランドとの間にある海峡。1585~1587年に北西航路を探査中のデービスJohn Davis(1550ころ―1605)により発見された。北はバフィン湾、南はラブラドル海、大西洋につながる。幅は約300キロメートルと広い。海峡の一部は冬季凍結し、その他の部分も流氷に覆われる。この流氷はラブラドル寒流により北大西洋に運ばれ、航行の障害となる。海峡の航行は夏から晩秋にかけて可能である。

[大竹一彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デービス海峡」の意味・わかりやすい解説

デービス海峡
デービスかいきょう
Davis Strait

大西洋北西部,グリーンランドとバフィン島の間にある海峡。長さ 650km,幅約 300~650km。 1585年 J.デービスによって発見された。東のグリーンランド沿岸には暖かい西グリーンランド海流が北流し,西のバフィン島沿岸には冷たいラブラドル海流が氷山を運んで南下している。このため集落はグリーンランド沿岸部に多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android