ラベンタ(その他表記)La Venta

デジタル大辞泉 「ラベンタ」の意味・読み・例文・類語

ラ‐ベンタ(La Venta)

メキシコ南東部、タバスコ州にある遺跡。州都ビジャエルモサの西約120キロメートルに位置する。オルメカ文明祭祀さいしのための施設として栄えたと考えられ、巨石人頭像などが見つかった。出土品多くが、ビジャエルモサ郊外にあるラベンタ遺跡公園に移設された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 大井

改訂新版 世界大百科事典 「ラベンタ」の意味・わかりやすい解説

ラ・ベンタ
La Venta

メキシコ,タバスコ州の熱帯低湿地にあるオルメカ文化の遺跡。前800-前400年に最も栄えた。底辺79m×138m,高さ36mの土のピラミッド,広場とそれを囲む建造物などがある。巨石人頭,石碑祭壇などの巨大な石彫,その石材が100km以上遠方から運ばれたことなどは,強力な支配階級,組織化された社会の存在を示している。前3世紀ごろに,外敵侵入を思わせる破壊の跡を残して,町は放棄された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android