ランジト・シング(その他表記)Ranjit Singh

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ランジト・シング」の解説

ランジト・シング
Ranjit Singh

1780~1839

インドのシク王国の建国者。パンジャーブシクの小王国に生まれた。1799年,ラーホールを占領して首都にし,それ以降10年の間に周辺の小王国を征服し,パンジャーブ一帯にまたがるシク王国を築きあげた。さらに1819年にはカシュミールを,34年にはペシャーワルを併合した。ヨーロッパ式の軍隊を整備するとともに,農業商業育成にも意を用い,国力を増強するのに努めた。しかしシングが死ぬと後継者争いが激化し,シク王国はシク戦争イギリスに滅ぼされた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android