山川 世界史小辞典 改訂新版 「リグ・ヴェーダ」の解説
『リグ・ヴェーダ』
Ṛgveda
インド最古の文献。前1200~前1000年頃の作。10巻1028歌からなり,インドラ,アグニなどの神々やソーマ酒を祭式においてたたえた讃歌を集めたもの。第10巻はやや遅れてつくられ,哲学的思想が歌われている。パンジャーブに移住して,牧畜を主業としていたアーリヤ人部族の生活が反映されている。後世聖仙が霊感で啓示されたものとされ,最も権威ある書として尊重された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報