リットル病(読み)リットルビョウ(その他表記)Little's disease

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「リットル病」の意味・読み・例文・類語

リットル‐びょう‥ビャウ【リットル病】

  1. 〘 名詞 〙 ( リットルは Little イギリス医師の名から ) 脳性小児麻痺(まひ)一つ。両側性痙性麻痺を示すもの。先天性のものおよび出産時障害によるものがある。進行性ではない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リットル病」の意味・わかりやすい解説

リットル病
りっとるびょう
Little's disease

イギリスの整形外科医リットルWilliam John Little(1810―94)が1855年に初めて報告した脳性麻痺(まひ)の一種受胎から生後四週以内(新生児期)までの間に生じた脳の非進行性病変に基づく上肢と下肢の強直性麻痺をいい、とくに両下肢の強直が著明で、重症の場合は能動的にも受動的にも運動が困難であるが、軽症では歩き始めて気がつくことがある。起立時に大腿(だいたい)(ふともも)が内転して両足が膝(しつ)部で交差するのが特徴で、腱(けん)反射は著明に亢進(こうしん)する。なお、精神能力は正常であることが多い。

[山口規容子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android